ヤップ、スチール、ウェイト、コンシードは何語?カーリング観戦で知っておくべき用語

カーリングカーリング

2018年平昌オリンピック女子カーリング銀メダルからカーリングは一大ブームとなりました。

しかしなかにはカーリングを全くしらない、2019年(平成31年)2月の日本カーリング選手権から観戦を始めた・・・などカーリング観戦初心者がまだまだ多くいるかもしれません。

この記事ではヤップ、スチール、ウェイト、コンシードなどカーリング観戦初心者が知っておくべきカーリング用語について紹介したいと思います。

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カーリング用語は何語?

カーリング発祥の地がわかればその公用語で何語かわかると思ってウィキペディアで調べてみました。


カーリングの歴史は15世紀にイギリスのスコットランドで発祥したとされ、当時は底の平らな川石を氷の上に滑らせていたものとされている。氷上で石を使うカーリングの元となったゲームの記録は1541年2月に遡る。場所は、スコットランドのグラスゴー近郊のレンフルシャーである。ベルギーの画家のピーテル・ブリューゲルの作品『雪中の狩人』(1565年)の遠景には、すでに氷上でカーリングを楽しむ人々が描かれている。「カーリング」という名称の起源は定かではないが、1630年のスコットランドの印刷物中にこの名称の使用が確認されている。スコットランドでは16世紀から19世紀にかけて戸外でのカーリングが盛んに行われていた。リンクや用具の寸法はヤード・ポンド法で規定されているが、これはスコットランド発祥である名残でもある。

ウィキペディア

イギリスのスコットランドが発祥地ということは、公用語の英語、スコットランド・ゲール語、スコットランド語、スコットランド英語がカーリング用語の基礎となっているようですね。

後ほど紹介するスイープ用語をみるとわかりますが、同じ意味でも複数の用語が存在していて、国ごとに使われる用語が異なっているようです。

日本の場合だと、スイープしなさいの意味で使われるのは「ヤップ」、スイープしないの意味で使われるのは「ウォー」が多い感じがします。

基本用語

日本語意味
ハウス
(House)
プレイの中心である円
ドローショット
(Draw Shot)
ハウスの中にストーンを止めるショット
ガードストーン
(Guard Stone)
味方のストーンを守るために置くストーン
テイクアウト
(Take Out)
ハウスの外に相手ストーンをはじき出すこと
スイーピング / スイープ
(Sweeping / Sweep)
滑っているストーンの前をブラシで掃くこと
リード
(Lead)
1投目と2投目を担当する選手。
試合の土台づくりをする役割。
セカンド
(Second)
3投目と4投目を担当する選手。
試合運びを考えて軌道修正する役割。
サード
(Third)
5投目と6投目を担当する選手。
フォースに橋渡しする役割。
フォース
(Fourth)
7投目と8投目を担当する選手。
プレッシャーに負けない強いハート
が求められる。
リザーブ
(Reserve)
いずれかの選手がプレイできないときの代理
スキップ
(Skip)
試合の戦術・戦略を決定して他選手に
ショットやスイープの指示をだす司令塔

基本用語をおさえるだけでも「ハウス手前の相手ガードストーンドローショットでよけてハウス中央にある味方ストーンの後ろにロールさせる作戦でしょうか」のような解説者のコメントも理解できて観戦をもっと楽しめるのではないでしょうか。

スイープ用語

ショット後に滑っているストーンの前を掃くスイープ時にスキップが大声で叫んでいるのをみたことがあると思います。

あの大声はスイーパー(スイープしている選手)に気合を入れるためではなく、スキップから明確な指示を大声で伝えているんです。

用語意味
イエス (yes)
ヤー (yeah)
ヤップ (yep)
スイープしなさい
ウォー (whoa)
ノー (no)
オフ (off)
アップ (up)
スイープしません
ハード (hard)もっと強くスイープしなさい
ハリー (hurry)もっと強く速くスイープしなさい
クリーン (clean)ストーン前を軽くスイープしなさい

2018年平昌オリンピックでも女子日本代表スキップの藤澤五月さんが何度も何度もスイープ指示で叫んでいましたよね。

あまりにも大声で叫び続けた結果、試合後に声がでなくなることもあるんだそうですよ。

ショット用語

カーリングのショットには多くの呼び名があります。

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用語意味
カム・アラウンド
(come-around)
手前にあるストーン(ガードストーン)の
後側に回り込んで止めること
フリーズ
(freeze)
既にあるストーンの
前側にくっつくように止めること
レイズ
(raise)
相手や味方のストーンにあてて動かすこと
ロール
(roll)
既にあるストーンに当てて、
投げたストーンを目的の場所に持っていくこと
ピール
(peel)
既にあるストーンに当てて、
投げたストーンもアウトにして
プレイエリアから出してしまうショット
ウィック
(wick)
ガードストーンをアウトにしないようにずらすショット
ヒット・アンド・ステイ
(hit and stay)
既にあるストーンに当てて、
投げたストーンはその場にとどめること
ヒット・アンド・ロール
(hit and roll)
既にあるストーンに当てて、
投げたストーンを他の場所へ動かして止めること
ダブル・テイクアウト
(double takeout)
相手ストーンを2つ同時にはじき出すこと
トリプル・テイクアウト
(triple takeout)
相手ストーンを3つ同時にはじき出すこと
レイズ・テイクアウト
(raise takeout)
手前にあるストーンに当てて、
動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと
プロモーション・テイクアウト
(promotion takeout)
ガードストーンに当てて、
動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと

試合展開によりますが、カム・アラウンド、フリーズ、ロール、ヒット・アンド・ロール、ダブル・テイクアウト、トリプル・テイクアウトなどは比較的テレビでよく耳にするショット用語です。

知っておくべき用語

基本用語、スイープ用語、ショット用語のほかに知っておくとカーリング観戦が何倍も楽しくなる用語を紹介します。

用語意味
ウエイト
(weight)
投球の力。ストーンのスピード(秒数)で表される。
投球時、選手には戦略に応じてウエイトを微調節することが要求され、
その精度が試合における重要な要素にもなりうる。
スイーパーは判断したウエイトをスキップに伝達し、
スキップはそのウエイトに基づきスイーパーに指示を出す。
ライン
(line)
投球の方向。スキップは選手に投げてほしいラインの上に
ブラシを置いて指示を出すが、
ストーンはカールしながら(曲がりながら)進んでいくため、
この曲がり幅を計算して指示を出す必要がある。
エキストラ・エンド
(extra end)
第11エンド(8エンドゲームでは第9エンド)以降の延長戦
ブランク・エンド
(blank end)
両チーム無得点のエンド
次のエンドで再び後攻権を得るために、
後攻のチームが意図して無得点にすることがある。
ビッグエンド
(big end)
1エンドに3点以上得点すること
スチール
(steal)
複数のエンドを連続して得点すること。
先攻で得点すること
ペブル
(pebble)
シートの最終仕上げ作業として表面に
霧状の蒸留水を散布することにより生成される氷の微細な粒
厳密には、この微細なペブルによる点の上をストーンが滑る。
アイス・メーカーによる手作業のため、
個性が生じ、リンクや気候によっても違いが出る。
バイス・スキップ
(vice skip)
スキップが投球するときに、スキップに代わって
ハウスに立って指示をする選手
サードが務める事が多い。
コンシード
(concede)
投了。相手のチームの技術、戦略を認めて降参すること。
終盤、大差がついて残りのストーンを投げても逆転が困難な場合、
負けているチームが勝っているチームへ握手を求める。
これを表明した時点で最終エンドまで達していなくても試合終了となる。

ビッグエンドをむかえました」「スチールに成功しました」「ブランクエンドでむかえた第◯エンド」などもテレビ中継でよく耳にするフレーズなので覚えておくとよいでしょう。

2019年(平成31年)2月の日本カーリング選手権女子決勝でロコ・ソラーレによるコンシードによって中部電力が優勝したことは記憶に新しいと思います。

2010年バンクーバーオリンピック以前は「コンシード」と「ギブアップ」が混合してテレビ中継などで使われていたのですが、カーリング精神である「相手チームの技術・戦略を認めて降参すること」に沿って、2010年以後は「コンシード」が定着したそうです。

ちなみにゴルフのマッチプレイで負けを認めることも「コンシード」と呼ぶそうです。

囲碁や将棋も負けを認めたことを「投了する」といいますし、カーリングやゴルフにプレイ精神がつながっているのかもと感じました。

まとめ

カーリングは15世紀イギリスのスコットランドが発祥地とされていて、公用語の英語、スコットランド・ゲール語、スコットランド語、スコットランド英語からカーリング用語が生まれたようです。

たくさんのカーリング用語の中から、基本的な用語、スイープに関する用語、ショットに関する用語、その他知っておくべき用語もピックアップして紹介しました。

今日からあなたのカーリング観戦が何倍も楽しくなることは間違いありません!

まずは2019年(平成31年)3月に開催される世界カーリング選手権に出場する女子の日本代表中部電力、男子の日本代表コンサドーレに注目してカーリング観戦を楽しみましょう!

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ミッシェル

ブログ管理人のミッシェルです。

子育て中の主婦目線で日々の生活、イベントや旅行について役立つ情報を発信するように心がけています。

旦那が趣味でやってる草野球や、わたしも始めたゴルフ記事もアップしてますよ。

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