2019年の日本カーリング選手権は2月17日に男女の決勝が行われ、男子はコンサドーレ、女子は中部電力の優勝で幕を閉じました。
しかし、2月のカーリングの大会はこれで終わりではありません。
カーリングで競い合っているのは大人だけではありません。
2019年(平成31年)2月17日から24日の日程でカナダで行われている世界ジュニアカーリング選手権。
この記事では世界ジュニアカーリング選手権について、女子カーリング出場国と女子日本代表の成績について紹介してみたいと思います。
世界ジュニアカーリング選手権
ウィキペディア
世界ジュニアカーリング選手権(せかいジュニアカーリングせんしゅけん、英: World Junior Curling Championships)は、世界カーリング連盟(WCF)が主催するカーリングの21歳未満の選手による世界選手権大会。男子は1975年、女子は1988年から毎年3月に行われている。1989年から男女同会場で行われている。出場国は男女共に10ヶ国。
試合形式は男女共通。
予選
参加国・地域全てによるラウンドロビントーナメント(総当りリーグ戦)により上位4ヶ国を決定する。予選全日程を終了した時点で勝敗数が並び上位国を決定できない場合はタイブレークで順位を決定して進出国を決める。5位以下のチームは勝敗数が同一でも順位は同じとなる。
決勝
決勝トーナメントは以下の順序で行われる。
予選1-4位同士と予選2-3位同士の準決勝。
準決勝の敗者同士 による3位決定戦。3位と4位が決定。
準決勝の勝者同士 による決勝。1位と2位が決定。
年齢的には高校生や大学生でチーム編成される感じなのでしょうか。
ちなみに2019年(平成31年)の世界ジュニアカーリング選手権には男子日本代表は出場していません。
男子のことは気にせず、全力で女子日本代表を応援しましょう!
女子カーリング出場国
女子日本代表、開催国カナダを含む全10チームが出場しています。
日本
1998年、1999年の大会で準優勝。2013年の大会でロシア、スコットランドについで3位でした。
なんと2018年平昌オリンピック男子カーリング日本代表メンバーの山口剛史さんがコーチをされています。
- フォース:江並 杏実(えなみ あみ)(スキップ)
- サード:鈴木みのり(すずき みのり)(バイススキップ)
- セカンド:山本冴(やまもと さえ)
- リード:両川萌音(りょうかわ もね)
- リザーブ:金井亜翠香(かない あすか)
- コーチ:山口剛史(やまぐち つよし)
カナダ
2019年(平成31年) 世界ジュニアカーリング選手権開催国です。2000年代になってから2001年、2003年、2014年から2016年、2018年と6回も優勝している優勝候補の1つです。
- フォース: Selena Sturmay (スキップ)
- サード: Abby Marks (バイススキップ)
- セカンド: Kate Goodhelpsen
- リード: Paige Papley
- リザーブ: Karlee Burgess
- コーチ: Amanda-Dawn St. Laurent
中国
2018年の大会でカナダ、スウェーデンについで3位でした。
- フォース: Yu Han (バイススキップ)
- サード: Jiayi Jiang (スキップ)
- セカンド: Ruiyi Zhao
- リード: Yining Shang
- リザーブ: Yuexin Ding
- コーチ: Perry Marshall
韓国
2014年の大会で準優勝。2014年の大会では3位でした。
- フォース: Minji Kim (スキップ)
- サード: Hyerin Kim (バイススキップ)
- セカンド: Taei Yang
- リード: Sujin Kim
- コーチ: Sungjun Lee
ノルウェー
2004年の大会で優勝しています。
- フォース: Maia Ramsfjell (スキップ)
- サード: Martine Roenning (バイススキップ)
- セカンド: Mille Haslev Nordbye
- リード: Astri Forbregd
- リザーブ: Elrin Mesloe
- コーチ: Thomas Loevold
ロシア
2006年と2013年の大会で優勝。2011年、2012年、2014年の大会で3位でした。
- フォース: Vlada Rumiantseva (スキップ)
- サード: Daria Morozova (バイススキップ)
- セカンド: Irina Riazanova
- リード: Vera Tiuliakova
- リザーブ: Anastasia Mishchenko
- コーチ: Andrey Drozdov
スコットランド
2007年から2009年、2011年、2012年の大会で優勝。2013年、2015年、2017年の大会で準優勝でした。2000年代になってから5回も優勝している優勝候補の1つです。
- フォース: Lisa Davie (スキップ)
- サード: Kirsty Barr (バイススキップ)
- セカンド: Annabel Skuse
- リード: Emma Barr
- リザーブ: Beth Farmer
- コーチ: Andrew Barr
スウェーデン
2000年、2010年、2017年の大会で優勝。2001年、2002年、2005年、2008年、2018年の大会で準優勝。2004年の大会で3位でした。
- サード: Tova Sundberg (スキップ)
- フォース: Almida De Val (バイススキップ)
- セカンド: Jennie Waahlin
- リード: Maria Larsson
- リザーブ: Fanny Sjoeberg
- コーチ: Fredrik Lindberg
スイス
1999年、2005年の大会で優勝。2001年、2009年、2015年の大会で3位でした。
- サード: Raphaela Keiser (スキップ)
- フォース: Selina Witschonke (バイススキップ)
- セカンド: Laura Engler
- リード: Vanessa Tonoli
- リザーブ: Nehla Meier
- コーチ: Stephan Keiser
アメリカ
2002年の大会で優勝。2003年、2016年の大会で準優勝。2000年、2010年の大会で3位でした。
- フォース: Cait Flannery (スキップ)
- サード: Leah Yavarow (バイススキップ)
- セカンド: Lexi Lanigan
- リード: Rebecca Miles
- リザーブ: Abigail Marquardt
- コーチ: Bill Rhyme
女子日本代表の成績
女子日本代表は予選全試合を終わり、2勝7敗で大会を終えました。
結果 | 本予選 | スコア | 対戦国 |
負け | 予選 | 4-11 | アメリカ |
負け | 予選 | 4-7 | ロシア |
負け | 予選 | 6-9 | カナダ |
負け | 予選 | 3-9 | 中国 |
負け | 予選 | 3-8 | ノルウェー |
負け | 予選 | 6-12 | スウェーデン |
勝ち | 予選 | 10-4 | スコットランド |
負け | 予選 | 6-7 | 韓国 |
勝ち | 予選 | 8-7 | スイス |
山口剛史コーチいわく、アメリカ戦、ロシア戦、ともにもうちょっと!カナダ戦は中盤以降の粘りに見応えがあった!中国戦、ノルウェー戦、スウェーデン戦は、いままでできなかった課題が1つずつできるようになっているとのことです。
そしてむかえたスコットランド戦で初勝利を収めたジュニア女子日本代表!
続く予選最後のスイス戦でリードしては追いつかれと苦しい試合展開となりましたが、第8エンド、第9エンドに突き放してこの試合に勝ち2連勝!!
この2勝がこれからの彼女たちにとって大きな経験になると思います。
そしていつか彼女たちが世界選手権やオリンピックで活躍する姿を期待しましょう。
ジュニア女子日本代表、本当にお疲れ様でした!
まとめ
カナダで開催中の2019年(平成31年)世界ジュニアカーリング選手権。
女子は日本代表、開催国カナダ、中国、韓国、ノルウェー、ロシア、スコットランド、スウェーデン、スイス、アメリカの10カ国が出場しています。
若い女子日本代表がカナダやスコットランドなど優勝を何度も経験している強豪国を相手に思い切った大胆なプレイでカナダの観客を大いに沸かせてほしいですね。