中部電力カーリング部が２０１９年３月世界女子カーリング選手権の日本代表に決定しましたね。
そんな中部電力カーリング部チームと所属選手、元中部電力選手であるロコ・ソラーレ藤澤五月選手とカーリング解説者の市川美余さんについて紹介していきます。
中部電力カーリング部
中部電力カーリング部（部ときくと学生時代を思い出します・・・）は社員の結束を高める目的で２００９年（平成２１年）４月、１８歳から２０歳という若い女子選手４名で創部されました。
創部初めて参加した日本ジュニアカーリング選手権に出場していきなりの３位、続いて参加した日本カーリング選手権でも３位。
翌２０１１年に出場した日本カーリング選手権では創部２年目にして初優勝。
日本カーリング選手権ではこの優勝を含めて２０１１年、２０１２年、２０１３年、２０１４年、２０１７年、２０１９年となんと６回も優勝しています。
世界カーリング選手権には２０１３年に出場して７位という成績でした。
驚きなのですが、オリンピックには一度も出場したことがありません。
オリンピック日本代表を決める大会で勝ちきれず、北海道銀行やロコ・ソラーレに代表の座を奪われ続けてきました。
６年ぶりに日本代表として２０１９年世界カーリング選手権に出場する中部電力カーリング部。
２０１３年から積み上げてきた練習と試合経験、２０１３年から変わった選手やコーチによる新体制でチーム一丸となって、２０１６年にロコ・ソラーレが獲得した銀メダル以上の成績を期待したいですね。
中部電力カーリング部選手
カーリング女子には美人やかわいい選手が多いと話題になっていますが、中部電力カーリング部の選手も例外ではありません。
それでは各選手を紹介していきます。
松村千秋 まつむら ちあき
- ２０１１年４月から中部電力カーリング部選手
- 右利きでポジションはサード
- 長野県軽井沢町出身の２６歳（２０１９年２月現在）
２０１９年世界男子カーリング選手権に日本代表として出場する北海道コンサドーレ札幌の松村雄太選手の妹さんです。
カーリング経験も豊富なチーム最年長の頼れるアネキ的な存在です。
北澤育恵 きたざわ いくえ
- ２０１４年５月から中部電力カーリング部選手
- 右利きでポジションはフォース・バイススキップ
- 長野県佐久市出身の２２歳（２０１９年２月現在）
青森県のゆるキャラ「いくべぇ」に似ていることから「べーちゃん」「べぇちゃん」の愛称で呼ばれています。
中嶋星奈 なかじま せいな
- ２０１６年から中部電力カーリング部選手
- 右利きでポジションはセカンド・スキップ
- 長野県軽井沢町出身の２１歳（２０１９年２月現在）
身長１５２センチと小柄ながら試合の戦術・戦略を決定して他選手にショットやスイープの指示を出す司令塔を任されている強いハートの持ち主です。
石郷岡葉純 いしごうおか はすみ
- ２０１５年から中部電力カーリング部選手
- 右利きでポジションはリード
- 青森県青森市出身の２２歳（２０１９年２月現在）
特技の１つに英会話があり、海外遠征時に他選手から頼りにされているそうです。
元中部電力カーリング部選手
中部電力カーリング部で２０１１年から２０１４年の日本カーリング選手権で４連覇を達成したメンバーの中から、現在カーリング解説者として活躍している市川美余さんと、２０１８年平昌オリンピック銅メダリストでありロコ・ソラーレのスキップでもある藤澤五月選手を紹介します。
市川美余 いちかわ みよ
- ２００８年から２０１４年まで中部電力カーリング部選手
- 右利きでポジションはサード
- 長野県北佐久郡軽井沢町出身の２９歳（２０１９年２月現在）
日本カーリング選手権４連覇当時ファンからは「氷上の佐々木希」と呼ばれていたそうです。
残念ながらオリンピック出場経験はないまま現役を引退されました。
引退後はカーリング解説者となってカーリングの魅力を日々発信されています。
２０１８年平昌オリンピックのときの解説はカーリングを全く知らない視聴者にもとてもわかりやすくて、わたしもますますカーリング観戦が楽しくなっていった記憶があります。
藤澤五月 ふじさわ さつき
- ２００９年中部電力カーリング部創設時の選手
- 右利きでポジションは退部するまでずっとフォース・スキップ
- 北海道北見市出身の２７歳（２０１９年２月現在）
- 現在ロコ・ソラーレのフォース・スキップとしてプレイ
愛称は「さっちゃん」です。
ロコ・ソラーレのチームメイト、鈴木夕湖選手とは、はとこの関係です。
アジア人で初めて世界で活躍する女性カーラー１２名にも選ばれました。カナダ版カーリングカレンダーにも掲載されたそうです。
中部電力時代、２０１４年ソチオリンピック日本代表決定戦で北海道銀行に破れ、５連覇がかかった日本カーリング選手権では予選敗退。
「カーリングをこのまま続けていいかわからなくなった」と大きな挫折を味わった藤澤選手は中部電力カーリング部を退部して故郷北見に帰ることを決意します。
そして故郷北見で出会ったのがロコ・ソラーレ創設者の本橋麻里さんでした。
本橋さんに誘われてロコ・ソラーレに移籍した藤澤選手のその後の活躍はご存知のとおりです。
藤澤選手の好きな言葉は「世の中に失敗はない。チャレンジしているうちは失敗ではない。諦めた時が失敗である。」だそうです。
「失敗」へのこだわりが強く感じられる言葉です。
「失敗」にこだわっているからこそ、中部電力時代に勝てなくなり、挫折を味わってカーリングをこのまま続けてよいかわからなくなった状況で諦めず、本橋さんやロコ・ソラーレの選手との出会いがあり、平昌オリンピック日本代表決定戦では中部電力に勝利して初めてオリンピックに出場し、銅メダルという結果に繋がったのだと思います。
まとめ
日本カーリング選手権に最多６回優勝している中部電力カーリング部について、現在の所属選手について、過去に所属していた市川美余さんと現ロコ・ソラーレ藤澤五月選手について紹介しました。
２０１３年から６年ぶりに世界カーリング選手権に出場する中部電力カーリング部。
市川美余さんと藤澤五月選手が在籍していた黄金時代のように、北澤育恵、中嶋星奈、石郷岡葉純の若い３選手がこれからの中部電力引っ張っていくので、彼女たちの今大会での成長と今後の活躍に注目したいです。
欲を言うと、ロコ・ソラーレが２０１６年の世界カーリング選手権で残した銀メダル以上の成績と中部電力選手みんなの笑顔がみたいです。
２０１９年世界女子カーリング選手権は３月１６日から２４日の８日間、デンマークのシルケボーで開催されますのでお見逃しなく！
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