セミの鳴き声が騒がしい暑い夏はお中元の季節ですね。
ご結婚されて初めてのお中元シーズンを迎える人も多いのではないでしょうか。
初めて義両親へ贈るお中元、絶対に失敗したくないですよね。
お中元に欠かせない熨斗(のし)と送り状についてしっかり理解できていれば大丈夫ですので、今回はその辺りについて紹介します。
のし紙のマナーでお中元に関するものは?
のし紙とは、のし(熨斗)と水引(贈答品の包み紙に掛ける紅白や黒白の帯紐)が印刷された掛け紙(贈答品の上面または前面に掛けられる紙)のことです。
のし(熨斗)とは、慶事(祝い事、めでたい事)における贈答品に添える飾りのことです。
下記画像の中央から右上にある六角形の飾りが、のし(熨斗)飾りです。
お中元の熨斗紙
のし紙にはさまざまな種類があるので、お中元には紅白の水引が蝶結び(花結び)で、のしの飾りがあるものを選びます。
蝶結びは結び目をほどくと1本の水引に戻るところから、使い回せる、つまり、何度あっても好ましい事、という意味があります。
お中元に生鮮品を贈る場合は、のしの飾りがなく、紅白の水引が蝶結びの掛け紙を使うのがマナーとされてきましたが、現在はそこまで気にされなくなったので、のしの飾りが入ったのし紙を使う人が増えてきています。
熨斗紙のサイズの選び方
お中元の品が入った箱の天地に沿って表面の中心に水引の結び目をあわせて、裏面で熨斗紙の両端が交わるのが理想のサイズです。
箱より小さすぎる熨斗紙は見た目が悪いので、最低でも熨斗紙の両端が箱の裏面まで余裕をもって届くサイズにしましょう。
その昔、贈り物は品物に掛け紙をして、熨斗飾りを貼り付けて、水引で縛っていたことから、これに準ずる形で、箱の裏面の熨斗紙の水引を延長する形で両端をそれぞれセロテープで止めます。
お中元の熨斗紙の書き方
本来であれば毛筆で書くのが望ましいですが、現在では筆ペン、フェルトペンで書くほうが多いです。黒色以外のペン、鉛筆、シャーペン、ボールペンは使わないようにしてください。
のし紙の水引を境に、上段中央に「お中元」または「御中元」と丁寧に大きく書きます。これを表書きといいます。
のし紙の水引を境に、下段中央かつ表書きの真下に差出人の氏名を表書きより小さめの字で書きます。
夫婦連名にするときは、右側に旦那さんの氏名、左側に嫁さんの名前を書きます。
のしを入手するには?
文房具屋、ホームセンター、コンビニ、100均ショップ、ネット通販などで購入できます。
売られている熨斗紙には水引と熨斗飾りだけ印刷されているものが多く、表書きと差出人は自分で書く必要があります。
百貨店などで御中元の品を購入すると、無料で熨斗紙をつけてくれて、表書きや差出人名も書いてくれるお店もあるのでオススメです。
家にプリンターがあるなら、ネットから無料で熨斗紙のファイルをダウンロードして印刷することもできます。
水引のデザイン、表書き、字体、印刷サイズなどを選択して差出人名を入力すれば、あなたオリジナル熨斗紙の完成です。
お中元の送り状は義両親へ送る?
お中元の送り状の役割は、お中元が近々届くこと、日頃の感謝を伝えること、の2点です。
お中元に送り状を添えるのが昔はマナーとされていましたが、お中元が虚礼となりつつある今の時代、そうする人はほとんどいないと聞きます。
だからこそ、送り状を添えたお中元を贈ることで、しっかりした嫁だとアピールすることができ、義両親へ好印象を与えることができます。
送り状はパソコンでタイプして印刷したものではなく、少し面倒かもしれませんが、手書きのものだとこちらの気持ちがより強く伝わり、義両親にも喜んでもらえます。
季節柄の絵葉書または便箋1枚くらいの手紙で十分です。
拝啓
紫陽花が綺麗な季節になりましたね。
お義父さん、お義母さん、ともに元気でお暮らしとのこと、何よりと存じます。
私たちも皆、元気に過ごしております。
本日、お中元代わりに宮崎のマンゴーを贈りましたので、ご笑納ください。
お盆には夫婦でお邪魔する予定です。
暑さもこれからが本番です。
どうぞご無理をなさらず、ご自愛くださいませ。
敬具 令和◯年◯月
送り状はお中元に同封しても、別途送っても、どちらでも構いません。
義両親に贈るお中元については下記の記事にもまとめてあるので参考にしてみてください。
まとめ
お中元に関するのし紙のマナーやお礼状の書き方など、最初は大変かもしれませんが、毎年のイベントなのですぐに慣れると思います。
これからの義両親とのお付き合いを考慮して、後々トラブルにならないよう最善の方法でお中元を準備してくださいね。
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