今年は仲良くなったママ友から笹を譲ってもらえることになったので、家でも七夕の飾り付けをやってみようと思っているが、飾りで知っているのは短冊だけ。
七夕の飾り付けは短冊以外にもあるの?
短冊ってどう書くのが正しいの?
今回はそんなあなたに七夕飾りの種類、短冊の書き方、短冊が五色ある意味について紹介します。
七夕飾りの種類は?
七夕飾りには数種類から数十種類の飾りがあるといわれています。
今回は代表的な7つの七夕飾りについてみていきます。
短冊
七夕といえば、誰もが思いつく飾りですね。◯◯が上手くなりたい、のような上達祈願を書いて飾ります。
紙衣(かみこ)
七夕飾りの中で1番上に飾ります。和紙でつくられた着物や人形です。自分にふりかかる病気や災いの身代わり、裁縫技術の上達祈願の意味があります。
吹き流し
織の織り糸を表している飾りです。織姫のように機織りが上手くなりますようにという祈願と、長寿の意味が込められています。
巾着
昔は財布として使われていたことから、金運向上、商売繁盛の意味が込められた飾りです。
投網(とあみ)
大漁や豊作を願う意味が込められています。
屑籠(くずかご)
節約や整理整頓、清潔の意味が込められた飾りです。
千羽鶴
自分と自分の家族が長生きできますようにと長寿祈願の意味が込められています。
七夕の短冊の書き方は?
昔は「字が上手く書けますように」といった、文芸の上達祈願を短冊に書くことが多かったので、現在も「宝くじが当たりますように」など物欲ではなく、「ピアノが上手くなりますように」のような習い事の上達祈願を書くのが良いとされています。
書き方には決まったルールはなく、縦書きでも横書きでも、日本語でも英語でも、1枚の短冊に1つ以上の願い事を書いても、1つの笹に願い事を書いた短冊を1枚以上飾っても、全て自由です。
書いた願いは誰に届いて、誰に叶えてもらうのかというと、織姫、彦星、織姫&彦星、織姫の親の天の神様、と複数の説がありますが、誰かに願いを叶えてもらうというより、自分は◯◯を上手くなる!自分は◯◯をやる!のように決意表明する日が七夕という説が有力のようです。
来年の七夕までに実現できそうなことが1つ以上あるなら、それら全部を短冊に書いて飾っておいても良いんじゃないでしょうか。
もしわたしが1つ以上の願いを書くとすれば、1枚の短冊に1つだけ書きます。
そのほうが1つの願いのパワーが強くなって、すべての願いが実現できそうな気がするので。
七夕の短冊の五色の意味は?
短冊には、青(緑)、紅(赤)、黄、白、紫の5色あり、中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)の思想、陰陽五行説から来ています。
陰陽五行説とは、この世に存在するすべてのものは「陰陽」の2つに分かれる陰陽説、「木火土金水」の5つの気に分かれる五行説があわさった思想のことで、五行説の5つの気にはそれぞれ、木は青(緑)、火は紅(赤)、土は黄、金は白、水は玄(黒)と色が割り当てられています。日本で黒は縁起の悪い色とされていたので、黒の代わりに紫になったといわれています。
五行には五徳も割り当てられていて、青は仁(思いやり、優しさ、万人を愛す)、赤は礼(親を敬う)、土は信(約束は守る)、金は義(人として正しい行いをする)、水は智(学問に励む)。これらは人が常に守るべき5項目「仁義礼智信」として儒教で説かれています。
五徳をふまえると、わたしなら5色の短冊に次のような願いを書くかなと思います。
青の短冊(仁):
- 誰に対しても思いやりをもって接します
- 他人を恨まず、優しさをもって接します
赤の短冊(礼):
- 両親が長生きできますように
- 両親を家族旅行につれていきます
黄の短冊(信):
- 約束は必ず守ります
- 他人を疑わず、信頼をもって接します
白の短冊(義):
- 待ち合わせの時間は必ず守ります
- 自分の都合ではなく他人を優先します
紫の短冊(智):
- 新しいプログラミング言語を習得します
- 草野球でホームランを打ちます
例として2つずつ挙げましたが、もちろん1枚の短冊に書く願いは1つだけですよ。
1年に5つの願いなら実現できそうな気がしませんか?
まとめ
七夕飾りの主なものとして、短冊、紙衣(かみこ)、吹き流し、巾着、投網(とあみ)、屑籠(くずかご)、千羽鶴があり、それぞれ意味が込められた飾りです。
短冊には青(緑)、紅(赤)、黄、白、紫の5色あり、五徳の色によって願い事を書き分けると、願いの実現の可能性が高くなる気がします。
短冊の書き方に決まったルールはありません。
今年の七夕は5色の短冊に5つの願いを自由に書き綴ってみてはいかがでしょうか。
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