3歳から12歳の子供を対象に天の川をみたことがあるか調査したところ、実際に見たことがあると回答したのは1割未満だったそうです。
天の川という言葉は聞いたことがあるけど、何かよく知らないと回答したのは3割、天の川という言葉を初めてきいたと回答したのは3割と、天の川に対する子供の認知度が低いという結果になったそうです。
あなたは子供に天の川とは何か説明できますか?
「本物の天の川をみたい!」とお願いされたらあなたはどうしますか?
今回は子供にもわかる天の川の説明、天の川が見える時期、天の川の見つけ方について紹介します。
天の川を子供に説明する
アニメや絵本、保育園や幼稚園の劇を通じて子供にも馴染みがある織姫と彦星の物語にでてくる天の川とは一体なんなんでしょうか?
わたしの認識では、たくさんの星が帯状に集まって夜空に輝く川のように見えているものが天の川なんですが、天文学的にいうと、星がたくさん集まっている天体(宇宙空間にある物)を銀河と呼び、SFアニメでよく耳にする銀河系が実は天の川のことなんだそうです。
天の川には数千億個ともいわれる星々が含まれていて、なんと地球や太陽も天の川にある星の1つであるとか。
天気が良い日の夜空を眺めると数えきれないほどの星がみられますが、あれがすべて天の川の中だったとは驚きです。
「天の川ってお星さまの大集団なんだよー。
パパとママと◯◯ちゃんも住んでる星の地球も、毎朝眩しい太陽も、夜空の綺麗なお月さまもすべて天の川の中にあるお星さまなんだよー、びっくりだね!」
こんな感じで説明すれば、子供も天の川を覚えてくれるんじゃないかと思います。
天の川が見える時期
天の川は年中、世界中でみることができますが、日本だと夏が1番よくみえます。
織姫と彦星の物語もありますし、せっかくなら7月7日七夕当日に天の川をみたいと思う人が多いと思いますが、日本は梅雨の真っ只中で、七夕は雨の天気が多いと統計でもあるみたいです。
天の川にある星々は地球からの距離が遠いために、等級(天体の明るさを示す尺度)が低い(暗い)ものが多く、東京の都心で空が明るすぎる地域や月明かりが強い時期は、天の川をみることが難しいそうです。
月明かりが最も強いのは満月のときは避けて、最も弱い新月の前後(月齢が最も大きい、最も小さい)が狙い目です。
月齢とは?
新月の月齢をゼロとして計算した日数。満月の月齢は15前後。
月の満ち欠けはムーンカレンダーで調べることができます。
七夕当日に天の川を見られなくても、毎日天気予報と月の状態を確認すれば、みられるチャンスはまたやってきますのでご安心ください。
7月、8月は19時くらいから次の日の3時くらいまで天の川をみられるので、子供が起きている時間に一緒にみることができるのは嬉しいですよね。
天の川の見つけ方
夏の大三角や夏の大三角形という言葉を聞いたことがありますか?
こと座のベガ(織姫のこと)、わし座のアルタイル(彦星のこと)、はくちょう座のデネブ、の3つの星からなる大きな三角形のことです。
7月なら21時ごろ、8月なら20時ごろ、東の空にみることができます。
東の空で白くて1番明るい星がベガで、ベガから右下に目線を動かしていくとアルタイル、アルタイルから左に目線を動かしていくとデネブがあります。
天の川はまるで七夕伝説を再現しているかのように、ベガ(織姫)とアルタイル(彦星)の間を流れるようにみられます。
わたしが子供のころは、星座早見表をみながら夜空の星座を探していましたが、いまは無料で使えるスマホアプリがいろいろあって、星座を探すのも簡単になったなと思います。
わたしが使っているのは無料スマホアプリの「星座表」です。
GPSの正確な位置情報を使って、夜空にかざすだけでその方角の天体情報がみえるので、星の名前がすぐわかります。
スマホをみながら子供に説明するのも簡単です。
星座名で検索もできて、検索結果をタップするだけで星座の位置がすぐわかります。
まとめ
日本で天の川が1番よくみえるのは夏の季節です。
都心の明かりが届かない人里離れた場所で、月明かりがない新月の前後が狙い目です。
今年の夏はスマホアプリを活用して夏の大三角をみつけて、子供と一緒に本物の天の川を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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