8月はお盆の墓参りシーズンですね。
毎年この時期になると実家に帰省して祖父母のお墓参りに行っているけど、今年は両親の都合が合わず、自分1人で行くことになってしまった・・・
いつも両親を見ながら真似てお参りしていたので、墓参りの作法を全くしらないし、どうしよう・・・
今回はそんなあなたのために、わたしの家の墓参り経験を含めてその辺りを説明します。
お盆の墓参りに作法はある?
お盆の墓参りに特別な作法なく、普段の墓参りと同じ作法で問題ありません。
お寺で法要があったり、供養で家を訪問する場合は喪服が望ましいですが、墓参りだけなら普段着で大丈夫です。
長袖シャツと長ズボンで蚊対策、帽子で熱中症対策がオススメです。
墓参りの時間帯や手順は宗派によって異なり、これが正しいというものはないそうです。
わたしの祖父母のお墓は祖父母家近くのお寺にあって、実家から車でそう遠くないので、両親が毎月1回午前中に祖父母の墓参りをしているそうです。
墓参りの手順について両親にきいたところ、こんな感じでした。
- 墓地の入り口にある水汲み場でバケツに水をいれる
- バケツをお墓の前にもっていく
- お墓のまわりの枯れ葉、花立にある古い花を取り除く
- バケツの水を柄杓ですくって墓石の上からかける
- 花立と水鉢に柄杓で水を入れて古い水を洗い流す
- 花立に生花を供える
- ローソクに火をつけてローソク立てに供える
- 線香に火をつけて線香立てに供える
- 墓前にしゃがみ、墓石より体を低くして合掌する
- 古い花など出たゴミを新聞紙にくるんで、墓参り人用のゴミ置き場に捨てる
お墓のお供え物は、カラスや野良猫が食い荒らして掃除が大変という理由でお寺が禁止しているので用意しないそうです。
お墓参りの線香のあげ方は?
お墓参りの線香のあげ方も、宗派によって決まっているという人もいれば、決まりはなく自由にやって良いという人もいて、どちらが正しいということもありません。
線香のあげ方についても両親にきいてみたところ、次のように話してくれました。
- 風よけ線香ライターでローソクに火をつける
- ローソクで線香一束に火をつけて、手で払って火を消す
- 線香の束をお墓の数だけざっくり均等に分けて、それぞれの線香立てに供える
せっかく風よけ線香ライターを使ってるのだから、それで直接線香に火をつければいいのに・・・と思うのですが、祖父母がそうやっていたから継続しているそうです。
気になって調べてみたところ、ライターで直接線香に火をつけるのは作法に反する行為ではないようでした。
線香の火を吹き消さず手であおいで消すのは、仏教では人間の口は悪行を蓄積して穢れやすいからなんだそうです。
わたしが中学生だったころ、両親と一緒に墓参りに行って、線香に火をつける係を任されて、線香の火を手であおいで消そうとして消えず、線香を持っている手が熱くなってきて、仕方なく吹き消したのを目撃されて、「それやってはだめ!」と怒られたことを今でも思い出します。
お盆の墓参りに持っていくものは?
持っていくものは通常の墓参りと変わりません。
- お線香
- ローソク
- ライター
- お花
お線香は墓用を選ぶと、香りも強くなく、昔ながらの自然原料を使っていて環境にも優しく、室内用より安く手に入ります。
仏教で香りは死者の食べるものとされているので、お線香がお供え物とも呼べます。
ライターは強風のときでも火をつけやすい、風よけ線香ライターがオススメです。
お花にもお線香と同じく香りがあるので、お供え物と捉えても間違いではないですね。
少しでも長く咲いてくれる菊、茎がしっかりしているグラジオラスやキンギョソウなどが墓参りのお花で人気のようです。
お花は墓地近くのスーパーやお花屋で手に入れると思いますが、枝や茎の長さがお墓の花立にちょうどよくなるようにお店の人に切ってもらうと楽ですよ。
買ったお花をくるんでいる新聞紙は、お墓のまわりの枯れ葉、もともと花立てにあった古い花などのゴミを包むのに使えるので、墓参りが終わるまで大事にとっておきます。
墓地によっては共同の水汲み場があってバケツと柄杓も用意されていますが、お盆など混雑している時期は他の人が使っていて自分が使えないこともあるので、自分でバケツと柄杓を持っていくのが望ましいです。
まとめ
お盆の墓参りに特別な作法はなく、普段の墓参りの作法で大丈夫です。
お墓参りの線香のあげ方にも決まりはありません。
お盆の墓参りだからといって特別持っていくものもありません。
墓参りで最も大切なのは気持ちです。
今年のお盆も気持ちをこめた墓参りを心がけたいですね。
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