2019年2月12日から札幌のどうぎんカーリングスタジアムで開催されている全農日本カーリング選手権の第1日に行われた男子予選リーグで「赤黒の勇者」コンサドーレが初戦を勝利で飾りましたね。第2日も2連勝してなんと無傷の3連勝中です。
この記事ではコンサドーレのチーム成績や選手、チーム事情について紹介してみたいと思います。
コンサドーレの成績
カーリング男子チーム「コンサドーレ」は2018年8月1日、北海道コンサドーレ札幌によって発足されました。
2018年は2つの世界大会に出場していずれも素晴らしい成績を収めています。
パシフィックアジアカーリング選手権優勝
結果 | 本予選 | スコア | 対戦国 |
勝ち | 予選 | 7-3 | オーストラリア |
勝ち | 予選 | 12-1 | ニュージーランド |
負け | 予選 | 5-9 | 中国 |
勝ち | 予選 | 15-2 | カタール |
勝ち | 予選 | 8-7 | 韓国 |
勝ち | 予選 | 9-2 | カザフスタン |
勝ち | 予選 | 6-5 | 台湾 |
勝ち | 予選 | 13-2 | 香港 |
勝ち | 準決勝 | 8-3 | ニュージーランド |
勝ち | 決勝 | 9-7 | 中国 |
パシフィックアジアカーリング選手権とは、パシフィックカーリング連盟が主催するカーリングの世界選手権です。出場国は世界カーリング連盟の加盟国である日本、中国、韓国、チャイニーズタイペイ、ニュージーランド、オーストラリア、カザフスタン、香港の8つの国と地域です。
ワールドカーリングツアー日本大会(軽井沢国際カーリング選手権大会2018)準優勝
結果 | 本予選 | スコア | 対戦カード |
負け | 決勝 | 6-7 | 松村雄太(北海道コンサドーレ) 対 リード・カルザーズ(カナダ) |
ワールドカーリングツアーとは、カナダや欧州で開催される複数の国際大会で構成される賞金ツアーです。World Curling Tour 略して WCT と呼ばれます。男女あわせて100大会以上が開催されて、参加チーム数はオリンピック代表チームや世界選手権出場チームを含めて500を超えます。
コンサドーレ選手
阿部晋也 Abe Shinya
生年月日 | 1980年1月6日 |
出身地 | 北海道北見市常呂町 |
身長/体重 | 177cm/76kg |
利き手 | 右 |
所属 | コンサドーレ北海道スポーツクラブ |
ポジション | リード |
競技歴 | 1996年 日本選手権優勝 2005年 チーム青森コーチ就任 2006年 トリノ冬季五輪女子日本代表チーム監督 2010年 バンクーバー冬季五輪女子日本代表チーム監督 2017年 ミックスダブルス日本代表 2017年~18年 日本選手権準優勝 |
谷田康真 Tanida Yasumasa
生年月日 | 1994年5月16日 |
出身地 | 北海道名寄市 |
身長/体重 | 177cm/76kg |
利き手 | 右 |
所属 | 北海道クボタ |
ポジション | セカンド |
競技歴 | 2015年 冬季ユニバーシアード7位 2016年 世界選手権4位 2017年・18年 日本選手権準優勝 |
清水徹郎 Shimizu Tetsuro
生年月日 | 1988年2月10日 |
出身地 | 長野県軽井沢町 |
身長/体重 | 180cm/72kg |
利き手 | 右 |
所属 | 株式会社シズナイロゴス |
ポジション | サード |
競技歴 | 2007年~09年 日本選手権優勝 2013年~17年 日本選手権優勝 2013年 ウィンターゲームス優勝 2016年 パシフィックアジア選手権優勝 2016年 世界選手権4位 2018年 平昌オリンピック8位 2018年 日本ミックスダブルス3位 |
松村雄太 Matsumura Yuta
生年月日 | 1989年9月29日 |
出身地 | 長野県軽井沢町 |
身長/体重 | 168cm/63kg |
利き手 | 左 |
所属 | 永山運送株式会社 |
ポジション | スキップ |
競技歴 | 2015年 世界選手権6位 2015年・17年・18年 日本選手権準優勝 |
相田晃輔 Aita Kousuke
生年月日 | 1998年10月2日 |
出身地 | 北海道北見市常呂町 |
身長/体重 | 177cm/76kg |
利き手 | 右 |
所属 | 北見工業大学在学中 |
ポジション | リザーブ |
競技歴 | 2016年 リレハンメルユース五輪日本代表 2018年 日本選手権準優勝 |
コンサドーレのチーム事情
実はコンサドーレ北海道スポーツクラブに勤めているチーム主将の阿部晋也さん以外のメンバーはコンサドーレ所属ではありません。
相田晃輔さんは北見工業大学の学生、谷田康真さんは北海道クボタ所属、松村雄太さんは永山運送株式会社所属、清水徹郎さんは株式会社シズナイロゴス所属と、北海道外所属のメンバーもいます。
それぞれが通勤通学しながら別々の場所で個人トレーニングし、大会遠征や強化合宿などのときは職場や学校に相談して参加してチームとして調整しています。
コンサドーレが特別というわけではなく、ほかのカーリングチームも同じような環境でチーム強化しているようです。
まとめ
2018年平昌オリンピックでカーリング女子が銅メダルを獲得したことは記憶に新しいと思います。
カーリング女子がさまざまなメディアに取り上げられたり、中部電力や北海道銀行、富士急などスポンサーや実業団が名乗りをあげているのに対し、カーリング男子は平昌オリンピックで健闘したものの、メダルには届かない8位という結果に終わり、まだ世界との力の差は大きいと感じました。
そのような状況の中、「北海道とともに、世界へ」というスローガンを掲げるコンサドーレと地域性が強いカーリング競技がうまく連動して、パシフィックアジアカーリング選手権で優勝、ワールドカーリングツアーで準優勝と、世界とメダル争いしているカーリング女子に負けないくらいカーリング男子の競技力もアップしてきたと感じますし、2022年の北京オリンピックではメダルを争っているカーリング男子コンサドーレに期待しましょう。
北京オリンピックの前に、2019年3月カナダで行われる世界選手権の日本代表をかけて今まさに行われている全農日本カーリング選手権での活躍も目が離せません。
今後のカーリング男子「赤黒の勇者」コンサドーレに注目です!
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